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GNHと戦後の平和復興 その3
「民族対立の原因」 その状況下、内戦が終わった国に対して我々はどのように新しい社会つくりを提案していけばよいのであろう。内戦の発生形態にも因るが、それらに一般論を当てはめることは無理がある行為のように思える。
民族対立は、周辺国や国際情勢の変化、国内の民族バランス(人口、経済力等)の変動、政権交代などに起因する場合が多い。そしてそれぞれ行動を起こす民族には「大義名分」が掲げられ、内戦へと向かっていく。
また以前植民地支配をしていた西洋列強が得意としていた手法の一つで、「支配する地域の一部族に特別な地位を与え、他部族を支配させる」方法は、以前は効率的に機能していた。直接西洋列強は自ら直接手を下すこともなく、自分たちに言いなりの政府を作り出していく。この結果、植民地の民族間に支配する立場と支配される立場の民族が生み出されたのである。
このように国際情勢や政権交代は他国の影響を大きく受ける為、目に見えない形での内政干渉は今でも内戦の主要な原因である。政党に対する献金による政治的な他国や特定の団体からの圧力、宗教イデオロギーに関わる勢力、分断された民族同士の共闘などなど様々な形で、独立国は他国の影響を受ける。
文責 平山修一 |
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