<< 前へ | ![]() |
次へ >> |
GNHと戦後の平和復興 その2
「民族紛争の根底にあるもの」 ある人は社会体制に、ある人は経済活動上の成功に自分のより所を求めている。仮想敵を自分の中に作り、それを克服していく。。この行為はその「勝ち組」集団にとっては幸せな行為ではあるが、「負け組」にとっては幸せな行為とは言い難い。
この社会集団なり宗教なり、国なりの「枠」の中での幸せを追求する行為は、おのずと不幸を生産していく行為に繋がる危険性がある。こうして民族紛争などは自身の正当性を主張すればするほど不幸な結果となる。
近隣国同士は仲が悪いのは国際関係の常識とも言われている。国境を接するからこそ様々な問題がある。それは民族間にも言える事であり混在する民族は様々な国家的利益の民族配分のバランスが崩れると衝突する。
このように民族問題は一見解決不可能な問題にも見える。しかし、実際は個と個のレベルではあまり民族は気にしない。しかし、一旦相手に対して「あの民族は昔から~だから」とレッテルを貼ることによって、その憎しみの対象は個人から集団へと移行するのである。この点をうまく扇動する人間がリーダーになるとその集団は凶暴化する。
文責 平山修一 |
<< 前へ | ![]() |
次へ >> |