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「死を意識して生きる」
2010年11月14日 「死を意識して生きる」 私には恩師と呼べる人が居た。本人を目の前にして「貴方は恩師です」などと軽々しく呼べる訳では無く、どちらかと言うと会うといつも文句を言われる、頭が上がらない怖い存在であった。
年に一度、恩師の家に菓子折りを持って出向き、恩師と向き合う時間は少し苦手であった。「何でお前は分かっていてやらねえんだ、成長がねえな」毎年のように恩師はいつも痛いところを突いてくる。
人はどうしても楽な道を選ぼうとするらしい。自分にとって優しい人、文句を言わない人、笑顔の人に好意を抱き、そうでない人には態度すら硬化する。そうして逃げ回っていたらいつかそのつけは必ず自分に返ってくる。
「もし今日が貴方にとって最後の一日だとしたら、貴方は身近な人にどう接しますか」インターネットのウエブサイトでこのような動画のアクセス数が急激に増えていると聞く。そんな事は考えたくも無いという人も多いだろうが、こうして死と向き合うことで今の時間に対する考え方が代わるのである。
文責 平山修一 |
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