<< 一つ前のコラムへ | ![]() |
次のコラムへ >> |
ひきこもり
先日日本人会の会報にタイ人学生による日本語スピーチ原稿が掲載されていた。彼女はタイの東大といわれるチュラロンコン大学の学生で、まだ日本語を習い始めて数年と言う。昨今のタイでの日本語学習ブームにも驚くが、学生の語学能力の高さにもその着眼点にも驚くことが多い。
タイ人は行動の基本をサヌック(楽しい)であるかどうかを基準にすることが多いと聞く。確かに不快を快にする事は大事であり、身体に無駄な負担もかけないだろう。精神的にも効用は多いと考えることもできる。しかし現実はどうであろうか。
人間は社会性の動物である。一人きりの状態を満足することは一時的であって、継続的ではない。ロビンソンクルーソーでは生きていく事は非常に難しい。引きこもりをしている人でも何らかの社会の役に立ちたいと必ず思っているはずである。
文責 平山修一 |
<< 一つ前のコラムへ | ![]() |
次のコラムへ >> |